豊川営業所の為になる建築用語講座です。

第1回 現場用語とその発音です

職人さんの世界では方言の様に地域によりイントネーションが違ったり、呼び方が変わる場合があります、speak➩spoke➩spokenみたいな感じですかね。

例えば 間柱(名:まばしら)ですが イントネーションは 豊橋より東では <ば> を強調し ま しらと発音します。

豊橋より西では 強弱をつけず まばしら と発音します

巾木(名:はばき)は 東海地方では 強弱つけず棒読みで はばき と発音しますが

三重県に入ると <ば> を強調し は ば き と発音します。

次に活用です。

天井見切り(壁の上の方にあり、天井とクロスの切り替わる部分に入れる物)ですが

豊橋より東では まわしこ といいます

豊橋に入ると  まわりこ といいます

岡崎に行くと  まわりぶち といいます

マ行変格活用なので、注意が必要です。

 

 

次に完全に原形をとどめない変格活用です。

一輪車の事をプロが活用させると イチリンコ、ネコ と活用します。

充電ドライバーは デンドル、インパクト と活用します。

のこぎりは ノコ、テノコ と活用します。

木工用ボンドは のり と活用します。

 

 

そして スラング 俗語(品の無い言葉)もあります。

ビスを打つ際にドライバーがビスのプラス部分で空転しビスの谷山が削れる事を なめる といいます。

ブロックを積む時等隣地にコンクリートがはみださない様に少し隙間を空けてブロックを積むと思いますが その隙間を にげ といいます。動詞になると にげ と活用します。現場から逃げるイメージを持たれるかも知れないので、あまり乱発しない様にしましょう。

大工さん等が高さ等を図る際に棒を使い、鉛筆でマークし高さを計り易い様にします。その棒の事を ばかぼう といいます。

若い衆にバカ棒もってこい!などと親方ががなり立てるシーンがありますが、決してけなして言っているのではありません。

天然木の材料には節があります。フシに肉がついてなく穴になった部分を 死節(シニブシ)といい、木の小口(はしっこ)をトンカチで叩く事を 木殺し といいます。 動詞ですと コロス といいます。

為になる現場用語講座でした。

次回またお会いしましょう。