島田営業所の西尾です。

藤枝市の旧商店街を車で走っていると、

おばあさんが横断歩道を渡る所に居ました。

昼前だというのに、陽は低く感じ、夕方であると錯覚させられるこの時期のこの感じは瞼の重力を増します。

白線の手前で停車すると、おばあさんは会釈をしながらゆっくり目の前を渡っていきます。

寒さをしのぐための帽子と毛糸製の上着。

持っているビニール袋には近くの老舗お惣菜屋さんのロゴが。

そうだよな、寒さがしのげれば良いよな。。。

毎年新しいアウターや服を欲しがっている自分を恥ずかしく、ばかばかしく思いました。

流行りなんてあっという間に過ぎて行く。。。。

何も服だけの話ではない。

そもそも本当に足りない物なんて、実はそんなにないんじゃないか?

廻りと持ち物比べて、色々と欲しくなってしまってきたが、

本当に必要な物は僅かで、

それだけで十分ではないか。という疑問が浮かんでくる。

おばあさんはとっくに横断歩道を渡りきって、

シャッターの閉まっているあの店の方まで行っていました。

車のアクセルを踏みながら、おばあさんが総菜屋さんで買った物を想像していました。

何であれ、きっと美味しいんだろうな。と。

ありがとうございました。