お世話になります。現場の西尾です。

私の話です。

ドラマの影響を受け、中学1年生の時に、進学のアンケートに建築学部と書いたのがはじまりです。

その時の用紙と文字の並びは今でも覚えています。無責任にたてた自分の行先でした。

他に目指す事が出てこなかったのが良かったのか悪かったのか今ではわかりません。

高校に行ってからもずっと同じ進路を志望し、大学は建築学部に進みました。

大学では設計の課題や建物の模型を製作しました。

課題の模型や製図を持って乗った徹夜明けの地下鉄が忘れられません。

当時やっていたコンペ用の模型製作のアルバイトが楽しかったです。

その会社の設計士さんから、独立の予定を教えてもらい、こっそり名刺を貰いました。大人の野望みたいなのに触れた感じがしました。

静岡の住宅会社に入社しました。新卒でしたが、商品や施工管理の開発業務に関わらせていただいたりしました。

それまで味わった事の無い「超ピンチ」を感じる事が多くありました。

終電を待つ浜松駅のホームには私のため息が染みついています。

現場監督の仕事をさせていただき、「お客様」を体験した時期もありました。

胃が痛くなる事もありました。

静岡県内各地の営業所に異動し、様々なお客様や業者さんと接点を持ってきました。

休みの日に遠出する時は必ず現場図面を携帯しておりました。

サンリオピューロランドのパレードを見ながら、業者さんと雨樋の落とす位置を話しました。

リフォームの営業・見積り・設計を行っていた時期もありました。

私よりも知識の少ない後輩に売り上げ成績を抜かれ、自分には特別な才能が無い事を思い知りました。

今、建売住宅を建築させていただいております。

良い建物を素直に造る事のできる良い仕事だと感じております。

男性は、過去を振り返りながら人生に哀愁を感じたりする事が多い生き物だと思います。

この道を行こうと思います。